クラッシック音楽との出会い

私は小学6年生の時、年末も押し迫った頃に穿孔性虫垂炎で緊急手術を受けました。

当時は抗生剤も良い物が無く、術後1ヶ月あまりも入院をしておりました。
その時ちょうど衆議院選挙の前で、「選挙に行きましょう」というキャンペーンがテレビでやっており、そのバックでNHK交響楽団による「新世界より」の第一楽章フィナーレで トロンボーン、トランペットとシンバルが全開で鳴り響く音に魅せられて以来、クラシック音楽にはまっております。

中学に入りブラスバンドでチューバ、トランペットを、大阪大学ではオーケストラでバイオリンを始めました。
当時の鬼インストラクターから受けた屈辱に私の技術とプライドは木っ端みじんにされましたが、クラシック音楽に対する愛着は日に日に増しており、バイオリンを無理な体勢で弾くため頸椎ヘルニアが後遺症として残っただけでなく、「音楽を聴く耳」がある程度養えたかなと思います。

当時はレコードしかなく1000枚くらい集め、FM音楽をカセットテープに録音して、また大阪、神戸、京都を駆け回り、コンサートに通いました。関西に来た海外演奏家(オペラ以外)はほとんど聴いたと思います。

就職してからは、自分の時間は全くとれず、通勤の車の中でカセットテープと出だしたCDを大音量で聴くしかなかったです。青年時代はバッハ、モーツアルト、中年になるとマーラー、ブルックナー、ショスタコーヴィッチと趣味も徐々に変化しました。

これまでCD 2000枚DVD 2000枚以上収集しました。学生の時にはお金がなく行けなかったオペラに最近はまり、ヴェルデイ、ワーグナーなどの重厚な音楽と歌詞、演劇を伴う総合芸術が、人生の円熟期を迎えた今一番好きなジャンルです。
コンサートも結構良い席で観れるようになりました。