唯川恵「テテイスの逆鱗」

 以前のドイツ人や日本人のような勤勉な集団においては、ひとつの方向に向くときは全体に大きな利益を生むことが、今回の日本における「コロナ禍での社会情勢」から勉強、再確認できました。このことは、私にとっては大きな収穫となりました。例えば流行するファッション。洋服やバッグ、髪型など(私はセンスが無いのでついていっていないですが)。雑誌やHPなどで「今年の流行は!!」と出ていたら、興味を持つ方は多いでしょう。デパートの店員さんにはこう言われます。「皆さんこの色を選らばれていますよ」。

唯川恵は小説「テテイスの逆鱗」で、美に対するあくなき欲求を抑えられずに、自分の身体のあらゆる部分を「美容整形する」4人の女性が描かれていますが、このような極端な例ではなくても、医療面においてはサプリメントや薬などを勧める時にこういうと納得される方は多いようです。「皆さんこのサプリを飲んでおられますよ!」「皆さんこの〇〇を飲んで元気になったと喜んでおられますよ!!」

(2023.6)