作品/色紙 4 春となる 光りの呼べる はらの声 土筆は土を 被きもたぐる 利春 夕陽は 犬と吾とを 染めてをり 無為に過ぎたる ひと日の歩み 利春 億年の 光りがつなぐ 星にをり をのが眼の 来時食ひつく 利春 雲うごく 宙に青き 空覗き はるかなものに 瞳したしき 夜の空を いろどり開き ひかりつつ ちりゆく終りを 花火もちたり ツイート