中(身体)

夏暑く冬の寒きは年中の平均に成る体なる故
年中の平均としての身を順(な)らし寒暑に応ふを修むるとなす
佛教は中観と言ひ論語では中庸と言へり至養としぬ
年中の平均温度に行動の快適をも身体にして
夏暑く冬の寒きは身体の中への観を収め越ゆべし
中を修めて累移る時々の微妙を体の知るべし
短歌も亦中を観ずる身体の営み修める一つとおもふ
日本の永く生き来し智慧にして宇宙と身体表はす歌に

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