平成27年7月18日、兵庫県の西宮北口にある兵庫芸術文化センターに、ヴェルデイのオペラ「椿姫」を観てきました。今年は創立10周年を記念し、芸術監督の佐渡裕さんがプロヂュースしておられ、これまでのオペラで一番感動した公演と言えます。公演後佐渡さんにサインをもらい(写真1)握手をしましたが、近くで見ると「題名のない音楽会」や、数々の演奏会録音のテレビでみるほど顔は大きくなく、態度も横柄ではなく好感がもてました。さらに、主役のヴィオレッタを演じた、ソプラノ歌手のテオナ・ドヴァリさんが、楽屋から出てきたところに偶然に出くわし、「俺と写真撮ってくれへんか」と声をかけると「えーよ」と気軽に応じてくれツーショットをとってもらいました(写真2)。オペラ歌手はマイク無しで歌うので声量が要求され、体幹でこれを響かせるため、横方向に伸びるような体積が要求されると考えられ、実際の歌手を見るとこれが見事に実証されております。しかしながら、最後に肺結核で死ぬヴィオレッタを、丸々と太ったソプラノ歌手が演じているのに以前から大きな違和感を持っておりましたが、今回のドヴァリさんは華奢でしかも美形であり、オペラの唱法には必ずしも体積は必要でないことが新たに証明されました。
写真1 佐渡裕さんのサイン